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2010年1月20日 (水)

ウルシin明大その2

明治大学の「ときをつなぐ漆」の続きです。(写真はサイバーショット)

伐採した持ち込みの漆でも結構液がしみでてくるのですね。じゅわ~と。(もちろん7月くらいに林で漆掻きをするともっと沢山出てきますが)Urushieki

岡山の漆掻き子さんの話では、西日本の漆液はさらーとしていて透明に近くあまり量が出ない。岩手などの漆は液がねばっこく黄褐色で沢山出る、とのことでした。地域によって違うものですね。

Posterkoba 東北大植物園メンバーによる植物学的に見た漆の説明のポスター展示です。日本のウルシ属には5種類、似た種類にヌルデ属があります。ウルシから液を採っているのは日本、韓国、中国の北部です。中国南部からベトナム、ミャンマー、ラオス、タイなどは、ハゼノキなどから液を採っています。

Posterasia_2  アジア各地のウルシ塗りの工芸品マップです。

Posterviet ベトナムの漆畑と加工の様子、下は工芸品です。一番右の箱は、長男がおみやげで買ってきたものと質が非常に似ていました。ウルシはフートー省という場所で栽培していると書かれていましたが、長男に聞いても「そんなところあったかな?」と言われました。相当な奥地なのかも。

Raosu ラオスの製品、籠にウルシをめり込んで平滑に加工されています。また籠の足の部分にはタカラガイを貼り付けてあります。壊れにくくしたんでしょうね。考古の方がみなさん写真を撮っていました。

最後に、東京芸術大学の先生でもあり、重要無形文化財保持者でもある増村紀一郎氏が、乾漆の器の実物を皆さんにさわらせてくれました。

乾漆というのは、中身の木の器が無く、石膏で型をつくり、その上に麻布をウルシで貼り重ねて、最後に型をはずす、と言う方法でつくった漆と布でできた器です。とても軽いが丈夫で、透明感のある明るい色合いになります。眺めているのは私の後輩、著名な増村氏はお顔を出させていただきました。Meihin

ほかにも明治大学による、漆の性質や保存修復など、漆かぶれについて、今後の漆についてなど興味深い内容の発表がありました。

パネルディスカッションでは、漆の生産者、工芸品作者、行政の立場での議論が白熱し、なかでも西日本の漆生産者は、今後の日本の漆が減っていくのを危惧する、と必死で訴えていました。

漆製品は自然の素材でできていて、丈夫でもあるが分解もされる、環境に優しい製品であること、化学製品のように影響物質が出ないこと、などの利点を示し、将来はこのような安全な製品をどんどん使うべきである、と宣言して閉幕しました。

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植物」カテゴリの記事

コメント

漆っていうとやっぱりかぶれに興味がいきますね。
足がすこしかぶれたことがあって、かゆみがとれるのにしばらくかかった記憶がよみがえります。
漆塗りのお椀愛用しています。

aoikesiさん、ありがとうございます。
聖マリアンナ医科大学の先生のお話では、10%は最初から症状が無く、80%は最初はかぶれるが回数を重ねるごとに症状が軽くなっていくそうで、ずっとかぶれっぱなしやひどくなる方も10%いるそうです。aoikesiさんは登山をされるので知らないうちにヤマウルシやツタウルシにさわっているかもしれませんね。春のツタウルシが一番強いと言うことでした。
私も3種類のお椀とお箸、小物入れなど色々愛用しています。口当たりが柔らかでいいですよね。浄法寺も輪島も河和田も欠けたら塗り直してくれるそうです。

ウルシって世界中で利用されているのですね。
私は日本だけかと思っていました。
輪島塗は現地で見てきましたが
とっても高価で買えませんでしたよ。
でも、泊まった民宿のおかみさんが
記念にと箸を下さいました。
あの箸はいったい、どこに行ってしまったんだろう・・
一人旅した思い出の一コマです。

こんばんは~
漆工芸は、やはり、日本のが素晴らしいといつも思っていますね~
キンマなども東南アジアと日本では、漆の原料が違うのかどうか、
古い日本のなどは、比べ物にならないほど上手に思っていましたが~

ムーミンママさん、ありがとうございます。
ウルシはとくにアジアで広く利用され、欧米にも輸出されて高い評価を受けています。
輪島の漆塗りは私も手が出なくて・・・夫婦箸だけ買いましたが、もったいなくて使っていません。本当は使った方がいいんですけどね。そういえば私たちも泊まった民宿でお箸を頂きました。

sidu-hahaさん、ありがとうございます。
工芸漆の日本の技術は群を抜いていますね。塗りだけを見ても秀逸で、眺めていると吸い込まれそうな透明感があります。
日本にも生育している「ウルシ」の自生地は中国で、縄文時代の早い時期に朝鮮半島や日本に持ち込まれ縄文前期には栽培がはじまっていたことが植物化石の研究からわかっています。
中国南部とベトナム、台湾は日本の「ウルシ」ではなく、同じウルシ属の「ハゼノキ」の変種から樹液を採っていて、アンナン漆と呼んでいます。(日本のハゼノキからは樹液は採れません)
ミャンマーとタイでは同じウルシ科ですが違う仲間、メラノレア属のブラックツリーと呼ばれる木から樹液を採ります。
ウルシの樹液は主成分がウルシオール、アンナン漆はラッコール、ブラックツリーはチチオールでそれぞれ性質が少し異なります。

 うるし、最近 脚光を浴びてるですか???

先日ラジオで 漆の話もしてましたし…鉄腕ダッシュでも 漆かきしてましたよね・・・。

天然の漆は 少々高価だけど、無臭で食べ物の香りも損なわず 長持ちするとか・・・。
安価の 漆ぬりもどきは 確かに なんらかの匂いが しますものね…
漆って すごいな・・・。

ぱせりさん、ありがとうございます。
具合はよくなりましたか? 
ラジオでも話題になっていたんですか! 奥久慈の方々は、庭があったら自分の漆を植えて是非漆に親しもう、という運動をしているそうです。(かぶれる人にとってはちょっと歓迎できないでしょうけど。)
高価ですが長持ちしますし、逆に分解されるというのがいいそうです。

こんにちは~(*^_^*)

風邪~^ご心配をおかけしています。
マスク~^利用するようにしますねえ~

私は、武具の関係と縄文土器などの関係から
漆工芸を勉強したのですが~
こうして専門的に勉強されていて~よろしいですねえ~
どうも、見るばかりが多いのですが、
これらは奥が深いですねえ^
頑張って下さい~(*^_^*)

sidu-hahaさん、ありがとうございます。
風邪お大事に、治りかけが肝心です、油断しないでくださいね。
おお、武具や縄文土器ですか。どこかでお会いしていたりして(^.^)
茨城の考古関係の知り合いも職業柄の興味がこうじて、自らいろいろな漆塗りにはまっているそうです。
漆研究会はおもに東京で開かれていますが(去年は岩手でもやりました)、宮城で開催されてご都合がついたら是非どうぞ。

ウルシの写真を見てるだけで被れそうです(笑)、ウルシは日本独特の物と思ってましたが、東南アジアでも使用されているのですね。
でも製品になった品物を見てると素晴らしいですね、我が家には重箱があります。

ふくちゃん、ありがとうございます。
アジアでは古くからウルシ(厳密に言うと漆の仲間)を塗料に使っています。環境の面から考えても優れものですね。
重箱を使っていてもかぶれないのでしたら、それほどひどくはないのですね。知人は器でもダメだと言っていました。その人は林に生えているウルシの半径100m以内に行くと、センサーのようにかぶれが出てくるそうです。
私は重箱も欲しいのですが高くてなかなか買えませんcoldsweats01 お重に入れられるようなちゃんとしたお料理も苦手だし・・・ 

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